中央線沿線(吉祥寺〜三鷹〜荻窪)界隈では、築30〜40年超の集合住宅も多く、「朝だけ茶色い水が出る」「シャワーの勢いが弱い」というご相談が集中します。結論から言えば、配管の経年(錆・閉塞)/受水槽や直結設備の条件/一時的な工事影響が主要因。まずはメータのパイロット確認と元栓の位置把握、次に系統別(台所・浴室)での切り分けを行うと、無駄な出張費を抑えやすくなります。東京都の水は平均硬度がおよそ60 mg/Lと中程度で、機器のスケール固着は軽微ですが、**古い亜鉛めっき鋼管(白ガス)**が残る建物では赤水の発生が続くことがあります。
生活感メモ:井の頭通り・青梅街道・五日市街道の沿線集合住宅は築年の幅が広く、同じ“武蔵野市吉祥寺東町”でも棟ごとに設備差が大きい。棟単位の設備台帳の確認が近道です。
就学・通勤前後に同時使用が集中し、夜間に滞留していた水が動くタイミングで錆が剥がれやすい。
受水槽は槽内清掃や槽→ポンプ→立管の過程で沈殿物の影響を受ける一方、**直結給水(直圧/増圧直結)**では配水管の水を直接・衛生的に届けられ、大規模マンション(約200戸規模)でも導入可能。更新計画のある管理組合は直結への切替検討で改善するケースがあります。
水質の基本:東京都の平均硬度は約60 mg/L(地域差あり)。硬度それ自体が赤水の原因ではなく、主因は古い配管の鉄サビや清掃・工事に伴う一時的濁りです。
1. メータの“パイロット”で漏水傾向を確認
全蛇口を閉じ、パイロット(回転・点滅)が動くなら宅内側のどこかで漏水疑い。
緊急時は右(時計回り)で止水。長期外出時の予防にも有効。
台所→洗面→浴室の順に単独で開栓。「赤水が先に透明化するか/低水圧が一部系統か」を確認。
吐水口の整流器、シャワーヘッド、洗面のストレーナーを外して洗浄。赤錆粒が出るなら配管側の疑いが強い。
受水槽清掃や水道工事の掲示があれば“一時的濁り”の可能性。長期なら配管更新・直結化の検討段階です。
作業内容 | 料金目安 |
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止水栓(アングル/メータ二次側)交換 | 8,800〜18,000円 |
トイレタンク部品(ボールタップ・フロート弁)交換 | 7,700〜19,800円 |
台所・洗面混合栓カートリッジ交換 | 6,600〜15,000円 |
簡易洗浄(末端・ストレーナー清掃) | 3,300〜8,800円 |
共用ポンプ点検・交換(管理組合対応) | 個別見積 |
これらはあくまでも料金相場です。建物構造・作業場所・修理内容によって変動します。作業前に必ず見積書の内訳確認を行いましょう。
階数・需要量・配水圧を踏まえ、増圧ポンプの騒音・省エネ性・保全費を比較。直結化で受水槽清掃が不要になり、省スペース/省エネに寄与します。
①現況調査(配管材・径・立管系統)→②室内末端の部品更新→③老朽立管更新→④直結切替→⑤運用監視。
切替当日の断水時間・濁りの可能性・事後の放流方法を事前周知。赤水は一時的工事影響でも発生するため、初期流しを推奨。
主因は古い配管の鉄サビで、一時的に混入することがあります。誤って少量飲んでも通常は大きな健康影響はありませんが、飲用は透明化後に。異常が続く場合は水質確認や配管点検を。
全蛇口を閉じても回転/点滅していれば宅内側で漏水疑い。早期発見・修繕が水道料金の無駄を抑えます。
指差しマークの先にある銀色の玉がパイロット。水を使ってないのにクルクル回ってたら漏水の可能性大↑
メータボックス内のバルブ(止水栓)を右回しで止水。長期不在時にも閉めておくと安心です。
受水槽の清掃・点検が不要になり、省スペース・省エネ化、増圧直結なら高層階まで安定給水が可能です(建物条件により可否あり)。
給水装置工事は東京都指定給水装置工事事業者へ。道路側の漏水は水道局、宅内は専門業者へ連絡をしましょう。