毎日の生活で使う水のうち、意外と多いのが「蛇口」から流れる水です。キッチンや洗面所の蛇口まわりを少し見直すだけで、水道代を年間数千円単位で節約できることもあります。大がかりなリフォームをしなくても、今日からすぐ始められる方法を紹介します。
蛇口の先端についている「泡沫キャップ(整流器)」は、水に空気を混ぜて水の勢いを保ちながら、使用量を減らす仕組みです。古くなっている場合や詰まりがある場合は、節水効果が落ちている可能性があります。
最近は“節水整流器”と呼ばれるタイプが多く販売されており、従来より最大40%の水量削減が可能です。工具を使わずに手で外せるものが多く、ホームセンターやネットで数百円〜購入できます。
※外す際はゴム手袋を使用すると滑りにくく、安全です。
食器洗い・歯みがき・手洗いなどで、つい水を流しっぱなしにしていませんか?
わずか1分間の流しっぱなしでも、約12リットルの水が使われています。歯みがきの時はコップを使用するなど、生活習慣を少し変えるだけでも効果的です。
レバー式の蛇口は、中央位置が「お湯」と「水」の中間設定になっていることが多く、無意識にお湯を出してしまいがちです。給湯器が作動するとガス代もかかるため、「水だけでいいときは左ではなく右側にしっかり倒す」意識を持ちましょう。
水圧が強すぎると、水ハネが増えるだけでなく、水の使用量も増加します。
マンションなどでは、蛇口の下にある止水栓で調整可能な場合があります。少し絞るだけで、使い心地は変えずに節水効果を高められます。
蛇口まわりの工夫だけで、驚くほど水道代を節約できます。整流器の交換・止水習慣・水圧調整など、小さな積み重ねが年間数千円の節約につながります。
今日からできることから試してみましょう。
節水は「我慢」ではなく「工夫」で続けられるのがポイントです。
特に蛇口まわりの見直しは費用もかからず、家計にも地球にもやさしい習慣。日々の水の使い方をちょっと意識してみるだけで、大きな違いが生まれます。