
水道の基礎知識キッチン設備使いやすい高さ設計
キッチンの使いやすさは、収納やレイアウトだけでなくワークトップの高さによっても大きく変わります。
調理・盛り付け・加熱など作業ごとに理想的な高さが異なるため、すべてを同じ高さで設計すると体への負担が増えがちです。この記事では、作業姿勢に基づいた理想のカウンター高と、加熱調理器を「一段低め」に設置するメリットを解説します。
高さが合わないキッチンでは、長時間の調理で肩こり・腰痛・疲労を感じやすくなります。高すぎると腕が上がりすぎて力が入りにくく、低すぎると前かがみ姿勢が続いて腰に負担がかかります。適切な高さを知ることで、作業効率も快適性も大きく変わります。
・肘の位置から約5cm下が目安。
・細かい作業で手元が見やすく、腕への負担が少ない。
・肘の位置から10〜15cm下が理想。
・手元操作と視線のバランスがとりやすく、自然な姿勢で作業できる。
・肘の位置から15〜20cm下が最適。
・力が入りやすく、身体の重心を使った動作がしやすい。
フライパンを振る、深鍋をのぞく、煮込みを混ぜるなど、火を使う調理は肘の位置より25〜30cm下が理想的です。
そのため、コンロやIHクッキングヒーターなどの加熱機器は、ワークトップより一段低く設置すると非常に使いやすくなります。特にガスコンロの場合、五徳の高さ分を考慮すると、IHよりもさらに高くなりがちなので、設計段階で高さ調整を行うことが大切です。
・加熱機器下を一段掘り下げた設計にする
・高さが変えられない場合は踏み台で対応
・ガス・IHの五徳・トップ厚みを比較して最適化
| 身長 | ワークトップ高さの目安 |
|---|---|
| 150cm前後 | 80〜82cm |
| 160cm前後 | 85〜87cm |
| 170cm前後 | 88〜90cm |
キッチンの高さは「作業内容」と「身長」に合わせて設計するのがポイントです。とくに加熱調理器は一段低く設定すると、視線や動作が自然になり、長時間の調理も快適になります。無理な姿勢を減らし、体にやさしいキッチン環境を整えましょう。
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